不思議の国のジャニーズWEST~前編~
★はじめに…
このおはなしは、
苦手な方はそっとブラウザを閉じる事をお勧めいたします。
むかしむかしあるところに、大毅という名のたいへんおてんば(
「やばい!めっちゃ遅刻やん!!」
そのうさ耳の男の子はチョッキから取り出した懐中時計を見て慌て
「怖いけどめっちゃ面白そう!」
と、ノリで飛び込みました。
その穴は長く深かったけれど、
扉はどれも鍵がかかっていました。
「鍵置いてるやん!」
その鍵は、40センチほどの小さな扉の物でした。
「なんやねん、結局無理やん。…あれ?」
先程のテーブルまで戻ると、
「飲んで、はええけどこんなんさっき無かったやんなあ…」
賢い大毅は意外に慎重なため、
*******
「…まじか。」
大毅は25センチほどに縮んでしまいました。
「もう、丁度いいサイズ無いんかい!」
大毅がそのケーキを食べると、みるみる大きくなりました。
「やばい、今小瀧抜いた俺。絶対小瀧抜いた。」
けれど、内心どこまで大きくなるか不安だった大毅は、
「ああ、アカン。ジャニーさんが…」
正直もう飽き始めていた大毅は、
「あの、すいません…」
うさ耳男はうっひゃあ!と飛び上がって、
大毅が何気なしにバナナ型のペンライトを拾うと、
暫く海を泳いでいると、岸にたどりつきました。
「ペンライトどこにやったん?」
大毅には投げ捨てたので分かりません。ごめん、無い!
*******
「元に戻りたいねんけど…」
今の所、何かを食べたり飲んだりすると伸縮しているので、
「あ、これ食べれるんちゃう!」
つま先立ちになって、キノコのふちから上をのぞくと、
「誰?」
いもむしがいいました。
「大毅やで」
「ほう…俺はスーパーアイドルはまちゃん。」
「…へえ」
何となく面倒そうなので、大毅はあっちに行くことにしました。
「ちょ!!待って!!!ごめんって!!」
はまちゃんは後ろから呼びかけました。
「大事な話があるから!」
これは期待できそうです。大毅は戻ります。
「で?シゲはどうなりたいんや。」
「なんで苗字知ってんねん」
「細かいことは気にするな。」
「ま、別に身長はどうなってもいいねんけどぉ、
「それは難しい悩みやなあ、今より小さくなりたいん?」
「どっちかというと大きくなりたい。小瀧か流星になりたい。」
「無理やな。」
大毅はこんなに身長の事を言われたのは初めてでした。
「反対側。」
「何の?」
「キノコの。」
「主語がないねん、はまちゃん。」
大毅が突っ込むと、はまちゃんは消えてしまいました。
「ええ、うそやん…」
反対がどちらか分かりませんでしたが、
「…えい。」
とりあえず右手のキノコを食べてみると、、
「あかん、まってこれは小さい」
慌てて左手のキノコを食べると、大きくなります。
そうして大毅は25センチくらいになるまでキノコを食べ続けまし
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大毅はしばらく歩いていると、一軒の家にたどり着きました。
中を覗くと、
「ごめんください、」
大毅が中に入ると、
猫も赤ちゃんもイケメンで、何故か二人とも大毅より長身でした。
「ちょうどいいところに」
「え?」
「YOU、この子預かって!ぼく、
「いや意味分からん」
公爵夫人は、大毅に赤ちゃんをよこしました。
「いい加減好きって気づけよ。」
と言ったので大毅は赤ちゃんを蹴飛ばしました。
「え、ほんまに行くん?」
「YOUもコンサート来ちゃいなよ!」
と公爵夫人はそういって本当に家を飛び出しました。
残された大毅は仕方なく望という名のBIG BABYを連れて家を出ました。
しばらく森の中を歩いていると、
「ちょ!無視すんなや!」
「なに?なんか用?」
「そこは話しかけるくだりやろ!」
イケメンの猫は自分を「チェシャ猫」と名乗ったのに、
「なあチェシャ流星、俺どっちに行ったらいいの?」
「それはシゲがどっちに行きたいかによるなあ。」
「どこでも良いんやけど…」
「じゃあどこ行ってもええやん」
「でもどこかには着きたい」
「どこかには着くやろ、歩けば。」
珍しくまともに返されたので、
「ここらへん、他にはどんな人がおんの?」
「あー、あっちの方やったら、」
チェシャ流星は、右手を振り回しました。
「帽子屋が住んでる。それとあっちの方には、」
今度は左手を振り回します。
「七月うさぎが住んでる。好きな方を尋ねたらええ、どっちも面白いから」
「面白いは求めてないねんけど」
「それはどうしようもない、やって笑いを求められんねんもん、俺ら。」
チェシャ流星は、言いました。
「ところでコンサートは?ジャニーさんに誘われてたやん。」
「行きたいけどチケットないねんもん」
「そこで会おな」
流星はそう言って消えました。大毅は大して驚きませんでした。順応性が高いからです。そうして流星が居たところを見つめていると、彼は再び現れました。
「ところで望は?聞くの忘れるところやった」
「大人の事情で今、裏で着替えてんねん」
「やと思った。」
流星は、再び消えてしまいました。大毅は大きく息を吐くと、
「やっぱ帽子屋に会いに行った方が良かったかな。まだ照史くんも淳太くんも出てきてないやん。」
(気が向けば)続く…
参考:Alice's Adventures in Wonderland: Japanese