溺愛パンデミック

奇跡が消えないように 僕等が生きた証を ここに記そう

努力だけでは手に入らないもの

1年前に書くことをやめたブログを思い出して、何となく遡って読んでたら、案外祖母の話とか私の幼少期の失踪事件だとか、アホな事を真面目に語っていて楽しかった。私、面白くない?…面白くないか。ごめんごめん。

で、まあ消すこともないんだけど、心が折れたり考え込んだ時に自分で見返せるように、ここにも当時の記事内容を載せたいと思います。お目汚しかもしれない、苦手な方はスルーしてください。(人の名前とかは変えてます。)

 

どうでもいい、生きるという話。
 
 
よく行くバーのマスターとのお話で、
 
親が生きてる間というのはどうしても、生かされてる気がして。本当に生きる意味って親が死んでから感じるもので、そこから、自分で生きるってことに変わるんだよ。
 
っていう教えを受けました。欲しいって思った時に、どんなにお金があっても努力してもすぐ手に入れられないものは家族だけだ。って。
 
それを聞いた時に、たしかにな と、 めんどくさいな を両方感じました。
 
幸せなことに私には両親がいます。所謂在り来たりな普通の家庭で、兄弟姉妹はいなかったけれど途中から犬も2匹飼ったりして。親戚も片手で数えるほどしか私の知るところにはいない。私が一族の中ではいちばん下なので、順当に死んでいくのならば私は近い将来ひとりになります。
 
その時、私に家族がいるとは、到底思えないのです。
 
欲しいと思ったことがないわけじゃないけれど、喉から手が出るほど欲しいと思ったわけでもありません。なんなら、正直言うと生きるのって面倒くさかったり辛いことの方が多い。だからもし、そうして世界中でひとりになったときに、家族さえいなければ私は未練を大して持たずにこの世にお別れが出来るわけです。
 
(大して、というのは恐らくその近くで発売するCDやDVD、グッズその他に関しての未練だと予測して。)
 
なんてことだ!合理的!まぁちょっと残念なのは親に孫の顔を見せてあげられないぐらいで、それでも未練ないならいつでもいけるじゃんサイコー!
 
ぐらいのテンションで考えてました。
 
その話を、高校からの後輩に話しました。その子は元々家族ぐるみで知り合っていて、本当に弟のような存在ですが、とても心配症でたまに面倒くさいです(酷い)。
 
すると彼が「お前は絶対そう言うと思った。だから俺と一花(相方)が家族になってあげてるでしょ?」と言ったのです。
 
その時思いました。家族ってそんな簡単なものだっけ。って。
 
例えば、よく空港から最寄りまでのシャトルバスだったり、友人との食事の帰り道の長めのお散歩だったりで六本木とか品川とかはたまた新宿とかの、高層ビル群の無数の明かりを見ていると、(この明かりの全てに人がいて、生きてる。)と思ってすごく気持ちが悪くなるんです。
 
渋谷のセンター街、原宿の竹下通り、表参道……すれ違う人がいて、みんな生きていてそれぞれ歩んできた人生があって、どうしてその髪色になったのか、どうしてスーツを着ているのか、どうして笑っているのか疲れているのか、家族は何人いてどんな風に育てられて教えてもらって喧嘩して、その笑顔が嘘なのか本当なのかその目に私が映っている風景がどう見えているのか、それを考えるのが癖で不思議な気持ちになるんです。
 
 
そうやって気持ち悪いとさえ思っている人間の、欲しくても手に入れられない家族というものを彼があっさり言ったことが、私には不思議だったのかもしれません。
 
嬉しかったけどね。
 
そんな折、少し不思議な出来事がありました。詳細は言えないのだけれど、もう見切りをつけていた出来事に関する出会いみたいなのがあって、ああこれが生かされてるって事かなってちょっと思ってしまった。
 
人との出会いって本当に不思議です。
良くも悪くも影響があるけど、きっと多分どうにかなるように出来てる。まだ私死んでない。今だって生かされてるんだから。
 
家族、いつか欲しいと思うんだろうか。
私は友達みんながそれぞれ家族をもって、幸せに暮らして、それをちょっとずつ分けてもらいながらひとりでもまぁなんとなく生きたいと今は思ってるけど、そんな私が家族を欲しいと思う日が来るんだろうか。
 
努力だけでは手に入れられない物を、欲しいなんて、この私が思う日が来るのか。

 

「結婚」という二文字を目にする機会も耳にする機会も、この記事を書いた時より増えた気がします。残念ながら未だ興味はありません。恋人がいなくてもそれなりに、楽しい人生を送っているつもりです。

でも最近、ちょっと寂しくなったね。やっぱり添い遂げられる誰かとか、ないしは寄り添える人が必要なのかもしれない。適当に遊んでないで、ちゃんと考えなきゃなのかな?もういい年なんだから、って自分の中に居る時分から言われる前に。

1年経ってもなんも成長してないんだな~、私。みんなは変わった?変わったよね。私自身も変わったと思うし。この先どうなっても、それを大切にするんだよ。無駄な時間でも付き合いでもないよ。

 

どうやら前回の記事もそうだけど、長い文章書くのが私のストレス発散みたいだ。考えもまとまるしね。次こそ妄想!妄想を書くゾ~~~!!

 

努力だけでは手に入らないもののお話、読んでくださり、ありがとうございました。