溺愛パンデミック

奇跡が消えないように 僕等が生きた証を ここに記そう

南の魔女が死んだ

タイトルは「西の魔女が死んだ」のパクr…いえ、オマージュです。

落ち着いたら書こうと思っていました。ただの私の日常的なお話だけど、今は残しておける場所が無いからここで。読んでいただけたら幸いです。

 

 

父方の祖母が死んだ。

ふと夜中に目が覚めて、携帯を確認するとまだ朝の4時だった。深夜2時に父から着信があった事に気づいていつ折り返したらいいのかLINEで聞いたらすぐに電話が鳴った。私のおばあちゃんが死んだ。

実は10年前に母方の祖母も死去している。その祖母は幼い頃から私とよく遊んでくれて、大好きだった。小学校高学年になって部活を始める前は毎週のように会っていたのに、学校で忙しくなって会わない間に彼女は老け、認知症になっていた。「どちら様?」と問われる度にちょっと悲しかったけど、数分経てば何事も無かったかのように孫の私に昔話をしてくれた彼女のことは未だ鮮明に記憶に残っています。地元で有名な美人だった彼女の遺伝子が受け継がれてるはずなのにこのクオリティで生まれたことは残念で仕方ない。隔世遺伝とかマジ都市伝説だと思う。

彼女が死んだとき、私は高校生だった。終業のHR前に先生に伝えられて急いで病院に行ったけどもちろん間に合わなかった。私はその時に初めて、身近な人が死んだという体験をした。正直言って、よくわからなかった。ただ、入院していた病院のベッドで寝ているように動かなくなった祖母を見た時は、涙が止まらなかったけど。

それから10年、2度目の”それ”が来てしまった。私には祖父は生まれた時からいないから、二親等はこれでいなくなるんだなあと思うとなんだか寂しい気持ちになりながら帰省した。飛行機で2時間半、九州のド田舎です。

父方の祖母は、母方の祖母と違って超仕事人間だった。どのくらいかというと、90歳まで仕事をしていたぐらい。その業界では有名だったし、略歴の中には日本初の女性なんとかみたいなものもあって、小さなころはよく事務所や自宅に遊びに行っていたけど、何となくちょっと遠い人だった。

それが5年前に仕事を辞めて病院に入ってからは急にただの物知りなおばあちゃんになった。単純に、仕事があったからお話する時間が無かったんだって、地元を出てから気づいたことが今になって悔しい。大正生まれだから戦争の話とか、仕事の話とかをいつも聞いた。東京からのお土産は人形焼が大好きで、持って行くといつも喜んでくれた。だから今回も、棺に入れるために買ってきたのに結局は父と母が食べておった。さすが我が両親である(褒めてる)。

お通夜もお葬式も納骨も、まあ10年前にやったはずなのに覚えてないのね。あの頃は制服だったけど今は喪服を着てるぐらいしかわからないのよ。それでも祖母に死に化粧が施されたり納棺されたり、着々と進む準備のなかで、私は初めて父の涙を見た。

祖母は、何時に死んだのかわからないと医者に言われたそうで。深夜の見回りの際にはすでに心臓が止まっていたとのこと。だから父も母も、父の姉も、誰も間に合わなかったんです。…親が泣いてるのって、こう響くものがありますね。いつかこの人たちにもこんな時間が来るわけだけど、その時私は傍に居れたらいいななんてぼんやり思ったり。

伯母さんが「いくつになっても初体験があるわね。」と父を指して言った。喪主として告別式で読む挨拶の文章に、ずっと悩んで緊張していた。正直うっとうしいくらいだった。祖母の棺の前をうろうろして、あんなに落ち着きない父を初めて見た。娘の私はどうしようもできなくて、それだけで泣きそうだったのに、父の携帯にポケモンGOがダウンロードされてて違う意味で泣きそうだった。あんた硬派じゃなかったんか。娘、動揺。

お坊さんが女性で祖母の知り合いだったからか、導師退場つってんのに父に昔話を10分ぐらい話してなかなか出て行かずに葬儀屋さんを困らせた以外は、恙無くすべて終了しました。火葬も、案外あっさりだよね、泣きはしたけどさ。焼く前に棺の中に手を入れて祖母に触ってみたけど、当たり前に冷たかった。こんなに小さかったっけ?とか思ったけど焼いたらもっと小さくなった。骨を拾うのは緊張しますよね。「こんなに小っちゃくなっちゃって~。」なんてみんな言ってた。95年も生きたんだから大往生です。ええ。

いつかはみんな死ぬ。それは必ずやってくる儀式のようなもので、覚悟はしていてもやっぱり寂しいんだよね。でも、絶対に私が生きてる限り忘れない。ここに書いた事も書いてない事も思い出して、ずっとそうやって色んな記憶を抱えて生きていきたいと思います。

 f:id:milch2Nite:20160801174330j:image

帰りの飛行機が泣けるぐらい綺麗だった。

 

ちょっと蛇足ですが、母方の祖父は離婚して知らないんですが、父方の祖父って私が生まれる前に死んでるんですね。それはそれは有名なクズだったらしい。

女と金の噂が絶えない今でいうヒモで、祖母はよく飲み屋の女の家に突撃してたらしい。その度に「まだ布団が冷たかったから大丈夫」とかわけのわからん事を言っていたわけだが、その祖父が死んだときはみんな笑ってたんだって。伯母さんが「人柄だろうね、たまに泣いてる人がいて『あれ誰?』って聞くと、みんな『知らない』って答えるのよ。そんなお葬式もらしくて良いなと思うわ。」と笑っていて、そんな話があったもんだから父に、「おばあちゃん、天国でおじいちゃんと再会できてるんじゃない?」というと「多分おじいちゃんは向こうでも女作って今頃喧嘩してるよwww」と無慈悲に言われた。もしかして、私がバンドマンとか好きなのはダメンズが好きという隔世遺伝かもしれない。

いつか私が向こうに行ったときに、会えるのを楽しみにしておきます。

 

さよなら、また逢う日まで。

思い出を数えたら、もっと君を好きになる。

遡ってみたら、このブログをを始めたのは昨年8月でした。だから、ブログでお誕生日の事を書くのは初めてです。

 

去年の今頃、何してたっけ?

 

すごい覚えてるのはね、MORSEの発表があったことです。記憶が正しかったら29日は映画を観に行ってたのかなあ。帰ってきて夜中にツイッターがざわざわしてるなって思って、起きたらニュースになってたんだよ。ノゾムところだ、ね。

あ、そう言えば、確か仕事の帰りに先輩と同期とご飯で、その前にコンビニによって新聞買ったかも。先輩がこの前、何かの番組でジャニーズWEST見たよって言ってくれたのはその時だったな。新聞はきちんと保管してます。

写真によると7/18にね、少クラin大阪が当たってたのよ。だから8/6に19歳になった望くんに会えるんだ~!って、ネイルの予約して美容室の予約してた時だった。もう驚いた。それで、主演舞台がすごいのは重々承知だったんだけど、慣れない世界で戸惑っちゃったんだ。だってチケットの取り方も分からなかったんですもの。

夏休み帰省中に行ける日をまとめ、計画を立て、申し込みの締め切りが終わってから大阪での大千秋楽に行ける事に気づいた。なんてこった、申し込みしてない。でも東京でも5回ぐらい行きたいし平気かな~とか考えてたけどジャニーズチケット事情はそんなに甘くなかった。

あんなにチケットを必死に応募したり探したりしたの、人生で初めてです。おかげさまで素敵なご縁に恵まれて目標の5回、内1回は1度は諦めた大千秋楽に行くことが出来ました。無理してでも行って良かったと、今でも本当に感じています。

そもそも、チケットが取れないものを好きになったことが無いからだと思うんだけど。でも今までの私なら、チケットが取れなかったら潔く諦めてたと思うんです。

けど、何故か諦められなかったの。

グローブ座から帰るたびに望くんの事を好きな気持ちが増していった。いつもなら友達や親戚が迎えに来たり傍に居るから怖くなかった大阪に、誰も頼らず1人で行くことが出来たのは、大袈裟じゃなく愛の力だと思う。本当にドキドキしたんですよ、これでも。

あれから1年。早いなあ、1年ってこんなに早かったっけ?

この1年でアルバムを発売して、お正月にコンサートがあって、初めてのCMが決まって、連ドラが決まって。直近だと24時間テレビのドラマや相葉さんとパズドラのCM決まったし、なんてったって待ちに待ったFC発足。思い出すと沢山の思い出が溢れてきます。グループとしても個人としても間違いなく忙しくて大変で、けど充実していた19歳だったのではないでしょうか。

もう今日から20歳なんだね。はたち。所謂、節目の年。私が20歳の時はこんなにしっかりしてなかったから、尊敬もあり心配もあります。色んな制約が無くなるのと同時に、色んな責任が圧し掛かる事になると思う。大人に混ざって仕事をしているとなかなか気付けないけど、10代の頃は「未成年」って盾がおいしかったんだよね、色々と。それが使えなくなっちゃうことで苦労もあると思うけど、この先の人生の方が長い。そうやって、大人になっていく姿がとても楽しみです。

この1年で色んなことがあったように、この先もきっといろんなことが待ってるんだよなあ。望くんだけじゃない、他のメンバーも、このブログを読んでくださってる方も、もちろん私にも。怖いね。怖くない?私は怖い。

けどきっと絶望を見るたびに、救ってくれるんだろうなって思う。夢と希望を与えてくれるのがアイドルでしょ?表舞台に自ら望んで立っててくれるなら、それだけで私の希望ですから。まるで、彼は魔法使いみたいですね。

 

書きたかったこととか、伝えたかった事がもっとあったと思うんだけど。忘れてしまいました、という事で。なんか脱線しそうだから。やめておきます。

 

今年1年、そしてこれからもずっと、君の人生に幸多からんことを祈って。

小瀧望くん、20歳のお誕生日おめでとうございます。

添い寝して欲しいジャニーズWEST 7選

全員やないかい。笑

という皆さんのツッコミを全力で受け止めよう。だって選べなかったんだもん。みんな想像してみてよ!選べなくない?自分の体が7つ欲しいって思ったの、この妄想が初めてですよ。添い寝っていいですよね。誰かの体温を感じながら寝るの、大好き。性別は問わない。性的な触れ合いとかも一切いらなくて、ただ「人ってあったかいなあ。」って思いながら寝るのが大好きなんです、私。

近年、添い寝CDなるものもあるし、WESTさんも早めにダミヘ商品を出していただけないかと切に願う今日この頃であります。それではどうぞ。

 

1.中間淳太

ソフレ全否定の淳太くん。その潔癖さ愛おしいけど、実際添い寝したら緊張で塩対応されそう。「ねえ、ぎゅーしていい?」「…………ええよ。」「え、何今の間、嫌なの?」みたいな。ぎゅーしても微動だにしない。そこは腕を回してくれよ!あのねー、こんなことがあってねー、って暗闇でお話しても、「うん。うん。」って機械的な相槌を返すだけ。「…やっぱあっち向こうか?」って気を使ってみたら、「う、え?いや、いい、大丈夫。」って動揺して欲しい。個人的にはあのサラサラボブヘアーを手で梳きながら喋りたい。思いっきり固まりそうだけど。笑

 

2.濵田崇裕

腕まくらしてくれそう(唐突)!向かい合ってるけど目は閉じてて、こんなことがあってねー、ってお話してたら「…ふふっ、それすごいな。」って小さく微笑んでくれそう。はまちゃんとの添い寝は、はまちゃんが腕を背中に回してくれてすっぽりと胸におさまる感じ。たまにたまらなくなって額をぐりぐり胸に押し付けたら、「もー、なんやねんー、寝られへんー」ってくすくす笑ってほしい。基本的に小さい声なのがポイント、おやすみ~って言ったのにお互いふふふって笑い出しちゃって、ほっぺたとかむにむに触られたい。で結局寝れなくて、次の日の朝ドタバタしたい。

 

3.桐山照史

常々、「人に寝顔を見られるのが嫌」と公言しているので、照史くんと寝るときは彼が背中を向けててその背中に抱きつく形。背中におでこをくっつけておしゃべりすると、「ちょ、息あたってくすぐったい」とか笑うから、基本はほっぺたくっつける。照史くんも小さく落ち着いた相槌打つタイプ。こんなことがあってねー、っていうと「ほんま自分あほやな」って小さな声でバカにしてほしい。喋りながら寝ちゃいそうになると、「もー…明日の朝聞くから。」ってちょっと振り向いて布団を直してくれて、ぽんぽん、って頭を撫でて、腕を組んで壁の方を向いて寝ちゃう。ちいさく「おやすみ」って囁きながら。

 

4.重岡大毅

この人も腕の中に納めてくれるタイプだけど、基本的に仰向けになったりこっち見たりごろごろしてて落ち着きなさそう。向かい合ってくれてるときは、背中に腕が回ってるんだけど人の髪の毛を指に巻きつけたりファサファサ動かしたりして遊んでて、「なんだよー」って言うと「シャンプーの匂い好きやから」ってサラッとすごいこと言う。髪の毛に飽きたら耳とかほっぺとか触って遊んでくるので「話聞いてよー」「聞いてるって」って言ってる間に2人で寝ちゃう。翌朝は絶対しげちゃんのが先に起きてるんだけど、しばらく起こさずボーっとして、突然鼻をつままれてびっくりして起きる。「朝やで」「普通に起こしてよ!」みたいな。

 

5.神山智洋

神ちゃんは以前ラジオで行ってたので「胸まくら」で。神ちゃん仰向けで、乗っかるぐらい抱きつきたい。たまにほんとに乗っかってるみたいにして、神ちゃんの方むいて「ねえ聞いて聞いて!」って言ったら神ちゃんは目を閉じたまま頭をポンポンして聞いてくれる。話す内容が、出来事というより相談ばっかになりそう。「…って言うんだけどどう思う?」とか聞いたら「男ってこういう生き物やねん、」みたいに男心を説明してくれて、「あんま無理したらアカンで。はい、今日は寝よ。」って背中とんとんして寝かしつけてくれる。たまに腕とか放り出して爆睡してたら、引き寄せて持ってきて自分の胸辺りに置くか手を繋いでくれる神ちゃん。

 

6.藤井流星

流星は背中というよりお互い腰に腕を置く感じ。眠くない時は、じーっと見つめてきて困る。「…なに?」「いや、見たいだけ」急激に喋りづらくなるやつ。急にほっぺたを指ですりすりするから何かと思えば「まつ毛ついてた」とかやってくれそう。でも基本的にはおやすみ3秒。こんなことがあってねー、と喋りだした瞬間に「ん…」って小さく唸って寝息が聞こえる。ほっぺ触ったり、何しても起きなさそう。翌朝起きると、ホールドされて動けない。「ねえ、起きて、朝ごはん作りたい。」「…んー」「起きろっての!」って言うやり取りがやりたい(ただの願望)。

 

7.小瀧望

もはやこっちが抱き枕。背中を向けても肩に顎を乗せておなかに腕を回される。仕方なく頭を預けると「今日は流星がな、」って沢山お話してくれる。だんだんあったかくて眠くなってきて、「うん…うん…」ってうとうと返事してたら「眠いん?」ってほっぺたつつかれて、頷いたら「じゃあ、おやすみっ」って電気消してくれる。夜中にふと目が覚めて、背中寒いなあって隣見たら腕大きく広げて口開けて仰向けで寝てて、それが可愛くてその腕の中にすり寄っちゃうよね。ほっぺとかつついても起きないし、朝までそれで寝てて、起きた時に思い出して笑いそう。

 

 

 

急募:ジャニーズWESTの添い寝CD

(お読みいただきありがとうございました!)

魔法少女なかま☆ジュンタ 第8話「オレって、ほんまドジ」

まどマギ第8話パロディ(適当)です。ネタが分かる心の広い方だけどうぞ。

 

 

「やり方さえ分かれば、結構簡単なんやな。これなら負ける気せえへんわ。」

入手したグリフシードを、流星は望に投げ渡した。

「やるわ、それが目的なんやろ?」

「おい…」

「望に仮は作らへん。これでチャラ、ええな?」

簡単、と言ったものの流星の足取りは覚束なく、そのまま淳太の腕の中に倒れ込んでしまう。

「あ、ごめん…ちょっと疲れた…」

「無理せんと掴まって。」

淳太に体を支えられその場を去る流星に、

「あのアホ…」

望の声は、届かなかった。

 

「流星…あんな戦い方ないって…」

淳太が流星にそう言うが、流星の表情は硬い。

「痛みを感じられない何て嘘やろ。見てるだけで痛かったし。」

淳太は泣きそうだった。流星は、どうしてこんなに必死に戦うのだろうと。

「ああでもしなければ勝てへん。オレには才能がないから。」

と自嘲気味に流星は言った。

「例えそんな方法で勝っても流星のためにはならへんよ。」

淳太が言うと、

「オレのためにってなんやねん…」

流星は苦しそうに吐き出した。

「こんな姿にされた後で、何がオレのためになんねん。今のオレは魔女を殺す、それしか意味がない石ころなんや。死んだ体を動かしているふりをしているだけなんや。」

「でもオレはどうしたら流星が幸せになれるかって…」

「だったら淳太が戦ってや…」

「え…」

「誰よりも才能あるんやろ?オレみたいな苦労をしなくても簡単に魔女をやっつけられるやろ?」

あのときアイツは言っていた。中間淳太魔法少女の才能があると。

「淳太だったら簡単に魔女を倒せるんやろ?オレのために何かしようっていうんやったら、オレと同じ立場になってみろよ」

けれどその言葉に、淳太は反論することも賛同することもできなかった。流星はまるで吐き捨てるかのように続ける。

「無理やろな。ただの同情で人間をやめられるわけないもんな。」

「同情なんて、そんな…」

「なんでも出来るくせに、何もしない淳太のかわりにオレがこんな目に合ってんねん。それを棚にあげて知ったようなこと言わんとって。」

流星は立ち上がった。淳太も立ち上がろうとすれば、

「ついてこんとって」

そう言って、呆然と立ち尽くす淳太を置いて流星は1人雨の中に走り去って行ったのだった。

 

雨に打たれながら、流星は涙を止めることが出来なかった。

「アホやなあオレ。何てこと言うたんやろ…もう救いようがないな…」

彼のソウルジェムは着々と蝕まれ、濁っていくのだった。

 

望は崇裕の家にいた。

ワルプルギスの夜の出現予測は、この範囲。」

「根拠は?」

と聞く望に、

「統計や。」

と崇裕。

「以前にワルプルギスが来たなんて聞いてへんで。どうやって統計取れんねん?」

その問いに、崇裕は答えない。崇裕によれば、確実にこの日にワルプルギスがやってくると言うのだ。

「もっと手の内を教えてくれてもええんちゃう?」

望はさらに踏み込むが、崇裕はそんな素振りは見せなかった。

 「それはぜひ俺からもお願いしたいね。濵田崇裕。」

2人が振り返れば、テルしぃ(照史)がいつの間にかそこにいた。

「どの面下げて出てきやがった…」

望は反射的にテルしぃに武器を向けるが、彼は動じない。

「おいおい、招かれざる客ってやつかな?今夜は君たちにとって、重要なはずの情報を知らせに来たんやけどなあ。」

「はぁ?」

藤井流星の消耗が予想以上に早い。魔力を使うだけじゃなく、流星自身が呪いを生み始めた。」

「誰のせいやと思ってんねん。」

「このままだとワルプルギスの夜が来るより先に、厄介なことになるかもしれへんで。注意しておいた方がいい。」

それはどういう事だ?と聞き出そうとする望に、テルしぃは言った。

「俺に聞くんやなくて、あいつに聞いたらええやん。」

テルしぃはあっけらかんと言い放つ。

「知ってんねやろ?濵ちゃん。」

けれど崇裕は、ただ黙っているだけだった。それをテルしぃは肯定と受け取る。

「やっぱな。どこで手に入れたのかめっちゃ興味深いけど…君は…」

「照史、聞くだけのことは聞いた。もう消えろ。」

そういうと、テルしぃは消えてしまった。

「流星のソウルジェムは穢れを溜め込みすぎた。早く浄化しないと取り返しの付かないことになる。」

崇裕のこの言葉の意味を、望はまだちゃんと理解していなかった。

 

退院し、すっかり元気になった重岡くんは智洋と一緒に下校していた。

「でもさぁ、神ちゃんって、帰る方角はこっちやったっけ?今まで帰り道に見かけたことないねんけど…」

「あー、ホンマは逆方向やねん。」

「え、じゃあ今日は何で…」

「シゲに話したい事があんねんけど。ええかな。」

彼らは知らない。流星が、この様子を見守っていたことに。

 

流星は感情に任せて手当たり次第に使い魔を倒していた。

彼に近づく足音がする。それは崇裕だった。

「もうソウルジェムも限界のはずや、今すぐ浄化せんと。使え。」

崇裕はグリフシードを流星に投げるが、彼は受け取らなかった。

「今度は何を企んでんねん。」

と崇裕に言う。崇裕は怒りを少し顔に出し、

「いいかげんにせえ。そんなに助けられるのがいやなんか?」

と返した。流星は言った。

「お前らとは違う魔法少女になると決めたんや。誰かを見捨てるのも、利用するのも、そんな事をする奴らとつるむんも嫌や。見返りなんて要らない。オレは自分のために魔法を使ったりしない」

「お前、死ぬで…」

「オレが死ぬとしたら、それは魔女を殺せなくなった時や。それってつまり、用済みってことやろ?…なら、それでいいねん。魔女に勝てへんオレなんてこの世界には要らない」

崇裕は流星に問う。

「なんで?俺は流星を助けたいだけやで。なんで信じてくれへんの?」

「なんでやろな。ただ何となく分かるねんな。濵ちゃんが嘘つきってこと。何もかも諦めた目をしてる。空っぽの言葉をしゃべってる。」

流星は崇裕を見た。表情が変わる様子はない。

「今やってそう。本当はオレのためとか言いながら全然別のことを考えてんねやろごまかしきれるもんじゃないで。そういうの」

「そうやって、お前はますます淳太を苦しめる」

「淳太は関係ないやろ」

「いや、何もかもアイツのためや」

言葉を失う流星。崇裕は気にせず続けた。

「鋭いな。ああ、図星や。俺はお前を助けたいわけじゃない。お前が破滅していくさまを淳太に見せたないだけや。」

崇裕は、

「ここで俺を拒むなら、どうせお前は死ぬしかない。これ以上淳太を悲しませるくらいなら、いっそ俺がこの手で…殺したるわ、藤井流星

その時、駆けつけた望から助けが入る。連接棍で崇裕を取り押さえる望。

「おい、はよ逃げろ!」

望の言葉に、流星はふらふらとした足取りでその場を後にした。

「正気か濵ちゃん、流星を助けるんやなかったんか。」

取り押さえられた崇裕は身動きがとれない。

「離せ。」

その様子に、望はある事に気が付いた。

「あー。こんな感じでとっつかまえてたら、あの妙な技も使えないってわけね。」

その言葉に崇裕は手りゅう弾を出し、歯でピンを咥える。

「…なっ!?」

とっさに退避する望。爆発し煙が消えると、そこに崇裕の姿も無かった。

 

流星は電車に乗っていた。2人の男性の会話が聞こえてくる。

「言い訳とかさせちゃ駄目っしょ。稼いできた分はきっちり全額貢がせないと」

「女ってバカだからさぁ、ちょっと金持たせとくとすぐクッダラネェ事に使っちまうからね」

「いや〜ほんと、女は人間扱いしちゃ駄目っすね。犬か何かだと思って躾けないとね」

「あいつもそれで喜んでるわけだし。顔殴るぞって脅せばまず大抵は黙りますもんね」

「けっ、ちょっと油断すると、すぐ付け上がって籍入れたいとか言いだすからさぁ、甘やかすの禁物よ?」

「ったく、テメェみてぇなキャバ嬢が、10年後も同じ額稼げるかってぇの。身の程弁えろってんだ。なぁ?」

「捨てる時がさぁ、ほんとウザいっすよね。その辺ショウさん上手いから羨ましいっすよ。俺も見習わないと…お?」

それを聞いていた流星は立ち上がり、彼らのもとへ向かった。

「なぁ、その人のこと聞かせてや。」

「はい?」

「その人、お前のこと喜ばせようとして頑張ってたんちゃうの。お前にもそれが分かってたんやろ?なのに犬と同じなんか?ありがとうって言わへんの?役に立たんと捨てんの?」

「何こいつ、知り合い?」

「い、いや…」

「この世界って救う価値あんの?オレ何のために戦ってたん?教えてや。今すぐお前が教えてや。やないとオレ…」

 

流星を探して、淳太は夜の公園を一人歩いていた。そこにテルしぃが現れる。

「淳太くんも俺のことを恨んでんのかな?」

「照史のことを恨んだら、流星を元に戻してくれんの?」

「無理やな。それは俺の力が及ぶところじゃない。」

少し間を置き、淳太は言った。

「いつか言っていた、オレが魔法少女になればすごい力が使えるって話、あれホンマなん?」

「すごいなんてのは控えめな表現やなあ。淳太くんは途方も無い魔法少女になるよ。恐らくこの世界で最強の。」

「もしオレが引き受けてたら、流星は魔法少女にならなくて済んだのかな?」

「流星は流星の願いを遂げた。それについて淳太くんには何の関係もない」

「なんでオレなんかが…」

「俺にも分からへん。はっきり言って、淳太くんが秘めている潜在能力は理論的にはあり得ない規模のものやから。」

テルしぃは続ける。

「誰かに説明して欲しいんは俺も一緒なんやで。淳太くんが力を開放すれば、奇跡を起こすどころか、宇宙の法則をねじ曲げることすら可能やろな。なぜ淳太くん一人だけがそれほどの素質を備えているのか、いまだに分からない」

「オレは自分なんて何の取り柄もない人間やと思ってた。このまま、誰のためになることも、何の役に立つことも出来ずに、最後までただ何となく生きて行くだけなのかなって。それは悔しいし、寂しいことだけど、それは仕方が無いことやなって思っててん。」

「現実はずいぶんと違うかったな。」

テルしぃは続ける。

「淳太くんが望むなら、万能な神になれるかもしれへんで。」

「オレなら、テルしぃに出来ひんことも出来るんかな?オレがお前と契約したら、流星の体を元に戻すことも出来る?」

「そんな事は造作も無いことやろな。…その願いは、淳太くんにとって魂を差し出すに足るもの?」

淳太に契約を促すテルしぃ。

「流星のためなら、いいよ。オレ、魔法少女に…」

淳太が身を乗り出し、契約を結ぼうとしたその時…テルしぃは全身を銃で撃ちぬかれた。淳太が振り返ると、そこには崇裕の姿があった。

「何も殺さんでも!!」

「淳太はいつだってそうやって自分を犠牲にする…役に立たないとか、意味が無いとか、勝手に自分を粗末にすんなや。淳太を大切に思う人のことも考えろ!」

淳太は言い返せない。

「いい加減にせえよ。淳太を失えば、それを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気づかへんの?淳太を守ろうとした人はどうなんの?」

地面に崩れ落ち、泣きながら訴える崇裕。

「オレたちはどこかで…」

淳太は何かを思い出そうとしていた。

「オレたち、どこかで会ったことある?オレと…」

「それは…」

「ごめん。オレ流星を探さんと…」

「待って、流星はもう…」

「ごめんな」

そう言い残して走り去る淳太。

「待って、淳太!」

嗚咽する崇裕だった。

そこにテルしぃの声が聞こえてくる

「無駄なことやって知ってるくせに。懲りひんなぁ、濵ちゃんも。代わりはいくらでもおるけど、無意味に潰されるのは困るねん。勿体無いやんか。」

テルしぃは自らの死体に駆け寄り、死体をガツガツ食べてしまう。立ち上がる崇裕。

「濵ちゃんに殺されたのはこれで二度目やけど、おかげで攻撃の特性も見えてきたわ。時間操作の魔術やろ、さっきの。」

崇裕は答えない。

「何となく察しは付いてたけど、濵ちゃんはこの時間軸の人間ちゃうな。」

「照史の正体も企みも、全て知っとるで。」

「なるほどね。だから、こんなにしつこく俺の邪魔をするんやな。そうまでして、中間淳太の運命を変えたいん?」

「ああ、絶対にお前の思い通りにはさせへん。テルしぃ…いや、桐山照史

 

誰もいない駅のホームのベンチでうなだれている流星。望は流星を発見し、隣りに座る。

「やっと見つけた…。流星さ、いつまで強情張ってるん?」

「悪いな。手間かけさせてもうて」

「なんやねん。らしくないやんか。」

「別にもうどうでもよくなっちゃったからなあ。一体、何が大切で、何を守ろうとしていたのか。もう何も分からなくなった。」

流星は、穢れまみれになったソウルジェムを差し出す。それを見た望は驚いた。

「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、いつだって望は言ってたよな。今ならそれが分かるわ。」

「オレは確かに何人か救いはしたけどさ…その分、心には恨みや妬みが溜まって、一番大切な友達さえ傷つけて。」

「流星、お前まさか、」

「だれかの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。オレたち魔法少女ってそういう仕組やったんやなあ。」

流星は自嘲するように呟く。

「オレって、ほんまドジ…」

顔をあげた流星は泣いていた。その涙がソウルジェムに落ち、それが引き金となって、ソウルジェムが決壊する。強い衝撃が発生し、望は吹き飛ばされてしまった。同時に抜け殻である流星の肉体は衝撃波で吹き飛んでしまう。

「流星!!!!」

絶叫する望。ソウルジェムの中身はだんだんと成長してゆく。

 

テルしぃは言った。

「この国では成長途中の女性を「少女」って呼ぶんやろ?」

「だったら、やがて魔女になるキミたちのことは「魔法少女」と呼ぶべきやんなあ」

 

参考文献:魔法少女まどか☆マギカ WIKI - ネタバレ考察/台詞集/各話別第08話

いいわけ:本当は「1人は寂しいもんな…俺が一緒にいてやるよ、流星…」を書きたかったのに間違えた

遊ばれて捨てられたいジャニーズWEST 4選

こんにちは。妄想をお届けする人、牛乳です。

最近○○なジャニーズ○選 みたいな記事をよく見ていて、いつか私も書きたいなと思っていました。ええ、思ってたんです。なので書きます。

明るくてきゅんきゅんする妄想もいいけど、ドМなんで手酷く扱われたかったりもするよね、妄想だし。妄想ならそれもまた良し。現実だったら殴り飛ばしてるかもしれないけど妄想だから。という訳で、

遊ばれて捨てられたいジャニーズWEST 4選

をお届けします。イメージが湧き辛い方、「繰り返し一粒/初音ミク」「ちっぽけなプライド/グラムヘイズ」「キリサメ/彩冷える」などの楽曲がお勧めです(ステマ)

 

ただただ切ない気持ちになるだけかと思うので、そういうのが苦手な方はここでそっとブラウザを閉じてください。

 

 

 

1.藤井流星

もうこれ系は寧ろ流星イメージして聞きたくなる曲だから仕方ないよね(失礼)。王道の冷たい系クズで行こう。女好きなのも遊び人なのも付き合う前からわかってたさ!でもその美しいお顔で迫られて、「なあ、俺お前のこと好きになってんけど。」って言われたら付き合ってとも言われてないのに「私で良ければ付き合ってください。」って答えちゃうと思うんだよね!そういうプログラミングされてると思う全世界の女性は!んで、付き合うけどまあ女遊びが酷い。最初の内は「ただの友達やって!」と誤魔化してくれていたのに最近なんて「んー、ごめん、でも一番はお前やで?」ってそれ謝る気ないだろ!という適当さ。捨てられるときに「…ねえ、ちょっとでも私の事好きだった?」って聞いたら「味見に決まってるやん、本気にすんなやw」とか切り捨てられる。でも忘れられないんだよね、手料理食べてくれた時の満面の笑み。

 

2.中間淳太

趣旨がいきなり変わるけど、淳太くんに遊ばれたいんじゃなくて淳太くんが遊ばれててほしい(n回目)。相手は既婚者。旦那は海外出張が多くて淳太くん以外にも若い男を囲ってるんだけど 、淳太くんは彼女のことが本気で好き。アピールするけど全然振り向いてもらえない。情事は大体淳太くんの家。彼女の家とか場所も知らない。「…今日泊まってったらええやないですか。」「…そうしてほしいの?」「はい」「じゃあ、帰ろうかな。」なーんて結婚指輪嵌め直しながら怪しく微笑む彼女が好きで好きでたまらないのに、落ちてくれなくて病む淳太くん。ある日突然捨てられるんだけど、理由は「淳太くんが本気になったから」。毎日彼女の事ばっか考えて香水の匂いとか思いだして同じ香水買ってきてベッドに撒いてはシーツを洗って泣いていて欲しい。なんか淳太くんごめん…現実では幸せになってね(?)

 

3.濵田崇裕

遊んで捨てられるというより好きな女の代わりにされたい系ジャニーズ個人的1位。昔から一途に想ってる高嶺の花が居て、彼女のことが忘れられないために手当たり次第に手を出しては「違うな…」って感じて捨てるのエンドレスループ。抱いた後に大体「ほんま…ごめん…」みたいな自己嫌悪に陥ってるから女性たちはみな「私が代わりになってあげるのに…」って慰めてくれるんだけど「お前があの人の代わりになんてなれるわけないやろ、簡単に言わんとって。」って案外そこはバッサリ切り捨てちゃう感じ。そんな濵田さんに、本当は好きなのを隠しつつ上手く関係を続けていたら「…お前とやったらうまくいきそうかな、」とか言われ始めて舞い上がってるところに濵田さんの本命が濵田さんに傾いて来てしまう。「俺の1番はあいつやから、」が口癖になる濵田さんの隣で、私が1番になりたい。なんて本音を隠して「そうだね、叶うと良いね。」って涙をのみたい。

 

4.小瀧望

はいはい、本命の出来レース。彼の場合は冷たいクズではなく優しい系クズ。「ほんまめっちゃ好き、こんなに好きになったの初めてかも」って実は嘘じゃない、本当に思ってるけど大体の女に同じ事を思って言ってる。知り合って最初のうちは優しいし甘やかしてくれるし携帯とか鞄にしまったままだったのに、時が経つにつれて電話で席をはずしたりメールのやり取りが多くなるのが目につく。そんな折にどこかの誰かから「特定の相手作らないで有名らしいよね~」という噂。望くんいわく知り合いの女性は「全員(キス以上も出来る)友達」というカテゴリー。急に連絡が来なくなって、でもいつものバーとかクラブとか*1行動範囲が被ってるところでは見かけるし、目があったら微笑んで会釈ぐらいしてくれる。でも周り女の子だらけ。近づいて問いただすと、「女の子はみんな友達、俺彼女とかそういうめんどいのいらんから。」噂は本当でした。そんな彼からトドメの一言、「彼女になりたいんやったら、もう俺に近づかんとって?」でもめげません、女ってしつこいんです。多分「遊びでも良いから傍に置いてほしい」と願ってしまう。罪な男だ…(妄想です)。

 

 

 

 

我ながら酷い妄想!

個人的に神ちゃんシゲ辺りはヤンデレで「別れるぐらいならいっそ二人で【禁則事項】」とか言い出しそうだし、照史くんは純粋に恋愛していてほしいリア恋枠なので省きましたがそういう人たちが女の子を手酷く扱うドラマとかは見たい(結局そこ)。

現実は幸せに満ち溢れた恋愛が溢れてるといいですね。はい、解散!

*1:今はまだ未成年だけど妄想だから!!!

ジャニーズWESTvs超特急〜RUSH HOURでええじゃないか〜参戦レポート(※全て妄想です。)

はじめに…

私は妄想が好きです。年がら年中あんなことからこんなことまで妄想しています。だからジャニーズWESTとµ’sとST☆RISHと超特急が同じ日のMステに出たらいいのにって妄想ばかりしていました。叶うなら、ジャニーズWESTと超特急で対バン(ってバンドじゃないけど)してほしい。

…してほしい?

そうか、頭の中でしてもらえばいいじゃん!(病気)

という訳で、今回は8号車のみーちゃんと共に本気でジャニーズWESTと超特急の合同コンサート企画を作りました。本気です。本気すぎてお互い全衣装・全楽曲・企画案リストまで作成して臨みました。我ながらとち狂っています。

但し、普通に書いても面白くないので「実際にコンサートに参戦してきました!」という体、つまりレポートという形で妄想を書き綴りたいと思います。

(これが関係者さんの目に留まっていずれ現実に………無いかw)

という訳で、以下の文章は99%妄想です。尚、筆者は1000人単位からのライブ会場が数えるほどしか経験がなく辻褄が合わないかもしれませんがご容赦ください。妄想だし。でもリアリティは追求したはずです。まずタイムテーブルと動線から作りましたもん。私の愛するシャーロック・ホームズも言ってた、「相手に嘘を信じ込ませたければ1%の真実を混ぜるといい」とかなんとか*1。なにはともあれ、全てネタであることをご了承いただき、楽しんでいただけたらと思います。

 

では、皆様もめくるめく妄想の世界へ…

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィークも半ば…

ジャニーズWESTvs超特急 ~RUSH HOURでええじゃないか~

東京公演2days 参戦してきました!

 

まずチケット当たったことが奇跡じゃない?1日目は私の名義、2日目はみーちゃんの名義。多分運使い果たした。青い封筒届いたとき嬉しすぎて本気で心臓止まって死ぬかと思った。みーちゃんに泣きながら電話した。神様ありがとう。

 f:id:milch2Nite:20160523101328j:image

(念のため、電話番号は架空ですが消してます。)

たまたまみーちゃんと次の日ごはんだったから、お店で開封しました。で、中にコンサートのグッズの紙あるじゃないですか。あれ見てて気づいた。

 f:id:milch2Nite:20160523095809j:image

「待ってwwwwwwwうちわ全員分あるwwwwwww」

死ぬほど笑った。え、リョウガさんのうちわ買うよねwwwwwwww

 とりあえず当日、駅に着いたらカラーギャングが。相も変わらず非常に分かりやすい。11時から販売開始だったんだけど早めに行って、無事グッズも買えました!予想通り、うちわは全員個人1人ずつ。とりあえずリョウガさんと望くん買いました。

 ペンラはメンカラでした。被ってる5色に残りの4色足して9種!で、中にロゴとタイトルだけのシンプルなもの。でも超特急さん、ピンクのペンラ8号車の箱推しと勘違いしないかなww私はピンクと紫買いました~!ややこしいよね!!!そうだよね!!!どっちのテイストも入れると大変だよね!!!もう箱推しみたいなもんだよ!!!(やけ)

 写真24種とかヤバいだろって思ったけどみーちゃんが「ランダムじゃないだけで嬉しい」って言っててお互い闇を感じたよね、はい、たくさん買いました。湯水のようにお金を事務所に貢ぐヲタク。(因みに種類は、各個人・メンカラ組・照史コーイチ・末っ子組・集合。クリアファイルも個人抜いたこの組み合わせ。)

会場内もめっちゃ可愛かった~!おもちゃ箱みたいな感じでおもちゃがいっぱいあるんだけど、センステの上のところは列車のおもちゃで、メンバーの名前が全部入ってる!で、たこ焼きとかあるw スタンドの所にある電光掲示板みたいな所も列車走ったりしてた〜♡ステージ構成はパリピポみたい?メイン、センター、バックのステージと外周、花道。センターは円形可動ステージも。柄はちゃんと見えなかったけどカラフルだった。

 とりあえず、もう本当、好きと好きが混ざって語彙力失いまくってるけど、セトリ順に書いていきます…!

 

・Overture

超特急→ストライプのナポレオンの衣装

WEST→キャンストの衣装

で、それぞれ横並びで歩いてる。普通の黒背景?みたいな何もないところ。お互いが出逢って、逆転WinnerのMVみたいに全員で向かい合う。睨み合ってる感じ。ロゴがシャキーンって出てきてドーン、って音してブラックアウト。

・登場

メインステから超特急、バクステからジャニーズWESTが登場!お互いの曲のリミックス?みたいなやつが流れてる中、花道通ってセンステまで歩く14人。

ユースケ「っしゃあ!行くぜ!」

照史「かかってこいや!」

センステに集まったら歌詞ない曲が流れてダンスバトルみたいなやつが始まる。7人同士が交差して、WESTだけセンステの中央、超特急がセンステの周りの方に立ってWESTを囲む。

 ・criminal

ギターイントロでWESTだけを乗せた円形ステージが上がる!超特急さん見つめる感じ…と思ったら歌いだしで超特急もクックッのやつやる!振り完璧!www

曲終わりに合わせて、ステージが下がって、今度超特急と交代…

・TRAIN

キター!!!しかも立ち位置がフォーメーションじゃなくて円形!!!1237456で円形!WESTも振り完璧。゚(゚^Д^゚)゚。望くんがTRAIN踊ってる!!!!!!神か!!!

んで途中からボーカル組内円で上がって、ダンサー組外円で回転…おお…ジャニーズの装置みたい…(ジャニーズの装置だった)。曲が終わったら、暗転。

・繋ぎ映像

オープニングの続きみたいな感じ。お前ら行けんのか?みたいな言い争い。「じゃあどっちが楽しませれるか勝負だ!」みたいになって、じゃあ俺らから行くぜ!って超特急がカメラに向かって歩いてきてブラックアウト。

 

【超特急のターン】

・Superstar

メインステに登場!タクヤ「お前ら盛り上がって行けんのかー!」って煽りからスタート。フゥ〜♡ってペンラ回すみーちゃんと、イエ〜♡ってペンラ上げる私。お隣のジャスミンがユースケの所で爆笑してた!

・Secret Express

メインステのまま。コールはちゃんとやりました!笑  

・panipani

外周にコーイチカイユースケとタカシユーキちゃんタクちゃんでバラける。真ん中の花道にリョウガさん!!!リョウガさん!!!(2回言った) 「僕のハート奪っていったんだ」の所でカイちゃんがモニターいっぱいに映ってウインク!!!死ぬ!!!会場何人か死んでた。

「僕が君の彼氏だと\ダメじゃなーい!!!/」やれた。゚(゚^Д^゚)゚。

バクステでラスサビから最後まで。

ジャニーズWESTのターン】

・パリピポ

しげちゃん「よっしゃ!次は俺らや!いけんのか!?」って声がしてメインステ振り向いたら、WEST!いやほい、いやほい!ラスサビからセンステ移動、外周との間の花道に7人バラける。

・LET'S GO WEST〜KANSAI!〜

横並びのままマイクスタンドで。みーちゃんもDVDで予習させてたので出来てました♡笑

・浪速一等賞!

センステ戻って円形ステージで。照史くんのあいらびゅーいただきました♡みーちゃんが「これかwww」言ってた。

 

・MC

曲が終わって、ありがとー!とか言ってたら超特急がステージに上がってくる。自然と7:7で向かい合うの面白いw 

超特急さんが「自己紹介あるんでやっていいですか?」ってなる。

WESTさん、ステージ端とか花道にしゃがむw 完全にお客さんw

全員の自己紹介!モニターに、ジャスミン用にコールが映る!すごい!私も助かる!笑

全員の自己紹介終わったら

リョウガ(イケボ)「えー、今日は僕たちの単独ライブにお越しいただき、」

WEST「ちょいちょいちょいwww」

芸人ばりに慌てて立ち上がるWESTさん。笑

タカシがお好み焼きとたこ焼きで大きくなった話から、望と流星もそうなんちゃう?って誰かが言い出して、3人が並ぶ。゚(゚^Д^゚)゚。ギャーーーー!!!ツインに挟まれてにこにこタカシ可愛すぎて心のシャッター切りまくった。なんか既にタカシと望くん仲よさげ。

いやー貴重な機会をもらえて〜とかなんとか話してたら、望くんとタカシがどっかいく。何かあったのかな?とか思ってたけどそれは後で。

はまちゃん「なんかさ、超特急の曲かっこいいの多ない?」

WEST「な!ほんま!」

しげ「なんかさあ、最初のリハの段階でさあ。みんなでびっくりしたよな?」

超特急さん笑う。

照史「え、俺らの曲聴いた時どうやった?」

コーイチ「燃えるよね…!」

みんな「www」

コーイチ「俺も浪速一等賞歌いたかったもんw」

淳太「そうや!コーイチくんもこっち側やん!」

おいでおいでされて、着いて行くコーイチw が、メンバーに引き戻される。

照史「え、関西ってコーイチくんだけ?」

ユーキ「いや、タカシも…あれ?タカシがいなーい!(わざとらしいw)」

望くんいないことにも気づき始めるみんな。すると、

「「私達の為に争わないで〜!!!」」

そして流れるキャンディナイトwwwwwwメインステが光ってまさかのチアガールの服着たタカシとコタ子が登場www嘘でしょwww

 

・ゲームコーナー

歓声とザワザワが混じるファンw 私とみーちゃんは大爆笑。センステまで腕組んでモデルみたいに歩いてくる2人。メンバー爆笑。

カイ「あれ?タカシ?」

タカミ「タカミよ♡(裏声)」

照史「え?あの、小瀧さんでいいですか?」

コタ子「コタ子よ♡(裏声)」

神ちゃん「ノゾミちゃうんやw」

望くん「ノゾミやと発車せなあかんから(地声)」

てか2人可愛すぎる…!可愛い〜〜可愛い〜〜って連呼するヲタクにコーイチ「え、本当に思ってる!?近くで見ると結構デカイよ!?」wwwwww

タカミ「やめて、私達の為に争わないで!(裏声)」

淳太「争ってへんわw」

コタ子「決着をつけるなら、男らしく、ゲームで勝負よ!(裏声)」

みんな「え、ゲーム?ゲーム?」

で、ゲームコーナーが始まる。テニスラケットぐらいの巨大なコテで、たこ焼きの形のビニールボール(?)を外周4分の1ずつリレー。ピンポン球運び的な。タイムが早い方が勝ち!ご褒美あり!ご褒美と聞いた瞬間テンション上がる一同w

 

1日目】(走る順番もこれ)

WEST→はまちゃん、淳太くん、しげ、神ちゃん

超特急→ユースケ、タクヤ、リョウガ、ユーキ

しげと神ちゃんめっちゃ早かったw 淳太くん「あー!あー!」って言いながら走ってた。リョウガさん大丈夫かな?大丈夫かな?って言ってた。大丈夫でした、折れませんでした。この日はWEST勝利!コタ子からほっぺにチューのご褒美w はまちゃん固まるw

2日目】

WEST→しげ、神ちゃん、照史、流星

超特急→ユーキ、カイ、コーイチ、ユースケ

コーイチ、必死すぎてユースケにコテバトンを渡すのを忘れユースケをスルーw ユースケ「えーwwwえーwww」って言いながらコーイチを追いかける。笑 ゴール手前で交代。WESTは、流星がわざと照史くんがバトン渡せない距離を保って前を走るwww照史くん必死、結局倍の距離走らされるwww

照史「ちょ、なんで?」

流星「超特急と同じ状況にしようかなって」

照史「せんでええねん!泣」

この日は超特急の勝利!ユースケにタカミからほっぺにチュー♡ユースケ発狂www うるせぇwww

 

・映像

コーナー終わりで暗転、ドラマっぽいのが始まる。必ず誰かにぶつかるシーン。街中を歩く淳太くんは向かいから歩いてくるタクちゃんに肩がぶつかる。たくさんの本を運ぶユーキちゃんは階段から落ちて下にいた神ちゃんとぶつかる、リョウガさんはティアラの散歩してて流星とぶつかる、なんかお洒落なバーで一緒にロックグラスをぶつけるカイちゃんとしげw、照史くんとコーイチは一緒にご飯を食べててお腹いっぱいで寝転んでぶつかるwww 最後、制服望くんが歩いてたら、食パンくわえたJKタカミとぶつかるwwwwww タカミ活躍しすぎかw

バクステに超特急、メインステにジャニーズWESTが倒れてる。みんな「いてて…」とか言いながら起き上がる…と!

衣装が!!!逆!!!!!!(だから最初間違ったよね)

ジャニーズWEST→バッタマン衣装

メンバーカラーと、照史くんがコーイチ、望くんがタカシ!

超特急→パリマニ衣装

映像でぶつかった人の衣装着てる〜〜!

コーイチ→照史

カイ→しげ

リョウガ→流星

タクヤ→淳太(スタダコード大丈夫?)

ユーキ→神ちゃん

ユースケ→はまちゃん

タカシ→望くん

ギャーーーー。゚(゚^Д^゚)゚。!!!

タカシ「あれ?ここどこ?(裏声)」

カイ「タカミ出てる、タカミが出てるから」

そのまま衣装チェンジで楽曲もチェンジ!

 

・OVER DRIVE

歌いだししげちゃん〜〜。゚(゚^Д^゚)゚。ギャーーーー!!!その次もはまちゃんでギャーーーー!!!笑 歌詞割りちゃんとしてる!チラチラ歌詞見てる望くんかわいすぎた。場所はメインステ、バクステまま。

・Ole Ole Carnival

ここでセンステに戻ってくる〜。ガヤが多すぎるwww 超特急夏生まれいないらしくてコーイチが「秋生まれが4人も居まして〜」って変えたら照史くんが「夏ちゃうんかい!数微妙やしw」って突っ込んでたww 腰振りは安定でした。

・Summer Dreamer

サマドリも超特急!名前の所を強調して歌ってくれる神様仏様超特急様。名前の時、その人の所にダンサー組が集まってわちゃわちゃ。しげちゃんグシャグシャされて照れてた可愛かった…_(´ཀ`」 ∠)_

・Summer love

歌いだし望くん♡これ振り可愛いから大好き〜〜!「ねぇ、どっか抜け出そうよ」が神ちゃん、そのあとのあいらびゅーべいべが照史くん(吐血) 軽率に死んだ。

 

・MC

お互いの曲と衣装についての話。喋ってる間に交代で着替え。超特急さんはエール衣装、WESTはバンザイ夢マンサイのカラージャケット!初めて生で見る。゚(゚^Д^゚)゚。♡♡♡

あと、振付け師が同じって話*2。パンフでも話したけど〜って言ってたからパンフのどっかにも載ってる。これはみーちゃんに前々から聞いてて知ってたもんね(`・ω・´)

あと、流星vsユーキちゃんの天然伝説www どっちがヤバイ?ってなって、お互いに話してどっちもヤバイってなって、2人で肩組んで何故か分かりあってたwww 

カイちゃん「普通マック落とす?」*3

流星ユーキ「落とすよ」

はど「落とさへんわwww」

 

・粉もん

こっからずっと14人で交互にお互いの歌コーナー♡これ見に来た♡

淳太「ジャスミンも8号車も、声出して歌ってください、それでは行きます、粉もんです!」

外周でばらける感じ!メンバーコールも間奏延ばして全員!!!交互!!!リョウガさんモニターでにこにーやったwwwラブライバーwww ユーキちゃんはぶりっこしてた。タカシはやで!ってやってた。しかも望くんと戻ってきたから隣で、一緒にやでポーズで映り込む。゚(゚^Д^゚)゚。♡好き。゚(゚^Д^゚)゚。♡あと、さっきのゲームコーナーで使った大きいコテではまちゃんが遊んでた。笑

・COMP!!COMP!!COMP!!

歌いだし望くん。発音よすぎか!曲終わりあたりで全員センステに戻ってきて、輪になってニコニコ〜〜!番号でジャンプのところは、8号車と一緒にWESTがジャンプw もはや8号車w 

・アカンLOVE〜純情愛やで〜

タカシ「みんな、パラパラせぇへん?」ギャーーーー!!!するー!!!ちゃんとみんなメンカラサングラスなんだけど、コーイチのサングラス黒だから分かりづらいw 首のフワフワもこの時だけ付けてた〜!ユーキちゃんがモニター越しにハートを作ったせいでみーちゃんが発狂しておった。ラスサビの「アカーン!」を淳太くんがユースケ引っ張ってきてカメラに指差して2人で。゚(゚^Д^゚)゚。♡

・バッタマン

あ、絶対望くんバテるやつwって思ったら本当に必死に踊ってたけど楽しそうだったから良しとする。ユースケの最後の8号車ー!って叫ぶところ、淳太くんがユースケ突き飛ばして「ジャースーミーン!」って叫んでた!ユースケの顔www

・fanfare

メインステに戻ってくる。ラスサビ前のセリフのところ、1日目照史くん「ほんまにみんなありがとう、マジで愛してっから。」2日目コーイチ「みんな今日はありがとう、大好きだよ。」で、銀テープがバーン!でした。はいリア恋〜〜!楽器のところ、望くんは多分トライアングル?でした。わかりづらいわ!笑

 

アンコール】

・バンバンッ!!

メインステに上がってくる〜〜!からのバラバラに散る。さっきの衣装まんまで上はお揃いのTシャツ!それ売ってない!なんで売ってくれないの!なんか知らないけどユースケとしげが追いかけっこしながら出てくるし、ユーキちゃんと神ちゃんもなんか話してた(みーちゃん談)!可愛い〜〜語彙力なくなる〜〜!

スタトロは、1日目はまこたとカイタクちゃん。2日目がタカシリョウガ、きりかみ。真ん中で交差する時キャッキャしててまじ天使かよ。

バンバンやるダンサー組がプライスレス…リョウガさんがバンバンしてるだけで幸せだ…

・HOPE STEP JUMP

ライブ決まった時からTwitterとかで8号車さんがジャスミン向けにコール流してた曲だから、みんな結構言えてる…!感動!一応画面にもずっと流れてるけどね。もう最後だから他のジャスミンも慣れてきてペンラ巻き巻きしてくれる♡「君がいて、僕がいて、同じ明日を描いてる」しげかみ、はまこただった。゚(゚^Д^゚)゚。♡

・その先へ…

まじでここで泣くかと思った( ; ; )「僕らの未来 照らし続けて いつか苦しい そんな時でも」のとこからなんかもう、なんかもーう…好きしか( ; ; )♡バラードだけどダンサー組にオリジナルでダンスついてるし( ; ; )みんな手を振って最後までバイバイバイバイって言いながら帰って行った…みーちゃんとバイバイバイも歌ってよ〜バイバイしたくないよ〜( ; ; )とか言ってた。

 

帰ってからパンフ開封したら、振付け師の話は神ちゃんがしてた。あとりゅせゆきの天然の話もしてた。淳太くんとリョウガさんがボンボンってエピソードあったし、望くんとタカシの話もあった〜〜( ; ; )タカシ最初望くん怖いと思ってたとか言ってた。ごめん、チャラいもんな、ごめん。笑

タイトルのRUSH HOURでええじゃないかも、最初「超特急でええじゃないか」だったけど、やっぱり超特急も曲名がいいんじゃないかってなって、バッタマンとかビリビリとか並べまくってこれになったと*4。はまちゃん「俺、バッタマンめっちゃ好きなんすよ。最初のフレーズがグサってきて。俺らしく頑張ればええんやなって改めて思った。」って書いてて首取れるぐらい頷いた。

本当に本当に、夢みたいな時間をありがとう。まだまだ歌ってほしい曲がたくさんあるから、今度はvsじゃなくて&で何かやってほしいな〜〜♡お願いします!

 

 

これ全部、妄想だけどね!

(しまった、ボーカル組とWESTをクレーンみたいなのに乗せるの忘れた!)

(需要あればDVDメイキングも妄想します。)

*1:詳細はSHERLOCK2の第3話にて

*2:実話です

*3:実話。買いたてのマックを無くすユーキちゃん。

*4:これは中の人の実話

アングラな舞台「歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋」(※感想には個人差があります。)

はじめに…

・全て個人的な感想です。

・内容にネタバレを含みます。

以上をご理解いただいた上で、お読みくださいますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アングラ。アンダーグラウンド

ウィキペディア先生に聞いてみるとこんな答えが返ってきました。

 

この舞台の名前を聞いたときには、はまちゃんらしいほのぼのした恋愛系の舞台だとばっかり思っていました。温泉に行った先で美しい女性と出会い恋に落ちる。イエス、フォーリンラブ。みたいな。歌喜劇という聞きなれない言葉ながらもミュージカルだと思ってたし喜劇だから楽しいんだろうなとしか、思ってなかったのですが。

いざ出来上がったポスターを見て不思議な感覚に陥りました。あれ、思ってたのと全然違う。それだけじゃなくて、謎の既視感。懐かしい?何となく昭和の香り漂う…でも私一応平成生まれです。いつもたくさんの人に疑われるけど本当に戸籍上平成生まれです。そんな私の感じた謎の違和感、劇場で解決しました。

1回で良いから見に行きたいと、友人と応募したら友人が東京千秋楽を当ててくれました。神様仏様友人様。しかも真ん中らへんのとても見やすい席。大好き。

グローブ座にお邪魔するのはこれで2回目。MORSEは暗くてシリアスな舞台だったので皆神妙な面持ちで席についていたような気がするのですが、今回は和気あいあいと。劇場内に足を踏み入れた時、感動しました。まるで…一種のテーマパーク。

2階席、3階席の突出した部分、軒の所に暖簾と提灯が飾ってある。色は緑や赤やら。舞台上には大きな画面があって、その後ろに版画のような建物の背景があって、両サイドには大きな立て看板のようなものがありました。まるで昭和の映画の看板みたいなタッチで出演者が描かれていて、それを囲むように光るオレンジのネオン。どっからどう見ても、

「…昭和だ。(心から漏れた声)」

そこで私が一番最初に思い出したのが…申し訳ありません、花園神社の見世物小屋でした。(知らない人は検索してもいいですが、所謂アングラ苦手な方にはお勧めいたしません。)古き良き…日本の…うん、何でもない。

ジャニオタさんなら分かりやすいのが味園ビルとか?大阪なら…新世界とか…?お世話になってる新宿ゴールデン街もそうだし、思い出横丁とかもそんな気がする。伝われ。

でもまあ言ってしまえばアングラに多少なりともかすっているとは思うんです、今挙げた全て。私、アングラってエログロだけじゃないと思うんですよ。言い方を変えればディープスポットのような。で、この舞台の主に色味がそれと綺麗に重なってしまったんですよね、私の目で見たら。

 

少し話が脱線してしまうんですが、女性と男性で比較した場合、男性より女性の方が色に敏感だそうです。例えば合コンのように男女を3:3で向かわせてある程度雑談をしてもらう。その後、後ろを向いてもらってお互い向かいに座っていた人の服装を問うと、女性はかなり正確に覚えているそう。

かく言う私も何故か人を色で見たり考えたりする習性があります。オーラが見えるとか、そういう超人的な事ではなく、「この人は白と黄色のグラデーションみたいな人」とか「この人はパステルの紫でラメと濃い青の線」とか。意味が分からないと思う人が多数だとは思うのですが、何故か色を考えてしまうのです。

 

で、話は戻って。だから所謂アングラの色味が一致してたんですよね、この舞台で使われるセットやら衣装やらの色味と私が見てきたアングラなものの色味が。それに、観劇を終えて帰宅して気付いてしまったら、内容もアングラに思えてきて仕方が無かったのです。あれだけ笑いを取っておきながら、よくよく考えれば登場人物の闇がそれぞれに深すぎる。深読みしすぎだとか考えすぎだとかという意見はごもっともですが、一旦それは置いておいて、暫し「アングラだという体で見た市場三郎」の感想にお付き合いください。(前置き長い。)

 

 まずはじめに、それぞれの登場人物の設定をざっくりまとめてみましょう。

・市場三郎(主人公)…市場生まれ。その為朝に強い。下ネタが苦手で純粋の塊みたいな発言ばっかりするくせに、上の兄がエリート、下の兄がオネエになった為に父親から期待をかけられ血を吐くまで発声練習させられるという苦行を伴うかなり濃い環境で成長している。なんか荷物運ぶ仕事してるけど一本鞭で叩かれる、まるでエジプトの奴隷。

・三郎が恋する女性…ドイツに旅立った恋人にそっくり。昼はヤギの飼育員、夜はスナックと枕営業と芸者を掛け持ちしてる闇の深い超人。生まれたばかりの子ヤギをポーチに入れたり着物の裾に入れて持ち歩く。仮にも嫁の自分を枕営業に駆り出すクズの旦那を何故か愛している。ニートの長男(にしてはかなりお年を召して…)と野球やってる次男(もなかなか…)がいる。

・上司…仕事の時に部下を鞭で操る女王様。長いものには巻かれたり、調子がいい時には大口叩いたりする、よく見るめんどくさい上司。

・同僚1…やたら秘宝館に行きたがるヤバいヤツ。

・同僚2…唯一の少しまともな人。三郎が新しい恋に目覚めるように応援している。

・妖精…髭面のホットパンツとサングラス。形を変えたレイザーラモンHG

…こんな所ですか。随所に色々と沢山人は出てくるんですが、書ききれません。しかし皆さま考えても見てほしい。登場人物にはびこる闇の数々。三郎の職場、ブラックどころかTシャツに書かれた番号で呼ばれてるんですよ…?1836…懲役なの?動物園に行けば動物を家畜扱い。それから賭け卓球に枕営業、ぼったくりに警察との癒着、3か所しか回らないお遍路…目白押しだな!人間はみな誰しも闇をかかえて生きていると思っていますが、笑いの中からたまに顔を出すこの深い闇。ご覧になった方は、思い返せばさぞ感じていたことと思います、これらの深い闇。

次に、この劇中に何度も出てくる「秘宝館」。同僚1がかなり行きたがるんですが、三郎にじゃんけんで負けて動物園に。けれど諦めきれない同僚1、劇中で何度も「秘宝館!」と口にします。いやいや…皆さま秘宝館ってご存知?現在は全国で1か所しかないそうですが、昔はあれが色んなところにあったらしいですね。バブルって怖い。秘宝館なんてアングラの象徴、権化、そのものに他ならない気がするのは私だけ?ディープスポットなんて可愛いもんじゃなかろう…。そんな秘宝館に行きたい同僚1の心の闇もかなり深い気がします。

そして、他ならないシュールな表現。例えば風や波…劇中では効果音は一切使わず全て演者の声だけで表現していたかと思います。「ザザー…」とか。歌もアカペラな訳ですが、そのシュールさと雰囲気、この独特の世界観こそが正にアングラではないかと。シーンの転換の際、2度ほどあった三郎が夢でも見ていたかのようなシーン。台詞で言うと「いつまでここを空港(温泉宿)だと思ってる!」の所ですね。他のシーンが暗転したり歌に入ったり着替えで転換するといった流れ作業のような転換と違って、ここはスパン、とまるで包丁を入れられたかのように変わる。

歌喜劇の時点でそうですけど、これこそまさにアウトサイダーアール・ブリュット、それが分かりやすく可視化して具現化したのでは。そして喜劇といいつつ人間の深い闇を織り交ぜることによってアングラ要素を含み、さらにあのセットの色味からアングラ度が増したのではないか。

しかしながら…闇があるからこそ笑える。これもアングラの特徴ではないかと考えます。最初に例に出した見世物小屋だって、闇をかかえたショーな訳で。人間は自分の内に秘めた闇を持っているからこそ他人のそれが見たくなるし気になる。そして笑ってしまうのです、「分かる分かる」とか「私よりましだわ」とか「ありえないだろう」とか「可哀そう」とか。可哀そう。他人の不幸は蜜の味とかいうしね…。

あとは闇とまでは言わないけど小ネタが多すぎて。多分拾えてない、私が知らないネタも詰め込まれまくってたんだと思う。それも広義でのアングラに入れてもいいと思う。

今更ですけど完全にここまで勝手且つ適当な深読みです。おそらく転球さんはじめ関係者の皆さま方は純粋に喜劇を作っただけかと思います。

 

まあ、あのー、言っても1回しか見れなかったので。詳細を細かく覚えてるわけでもないし、もっと言えば真面目なシーンでも後ろでうろちょろしてたり情報量が多すぎて最初の5分ぐらいは口開けっ放しで追いつくのに大変だったから、これが全てという訳でもないんですけど。まーあ面白かった!笑いすぎて周りの人に迷惑かけてないか心配なぐらい笑った。涙流して笑った。素晴らしかった。幸せでした。

という訳で、東京公演おつかれさま、そして千秋楽おめでとうございました。残りの大阪公演も、皆様怪我なく無事に終わりますように。座長はまちゃん、がんばれ!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

色んな意味で申し訳ございませんでした。笑